整形外科
低侵襲脊椎固定術

Cortical bone trajectory(皮質骨軌道)とは、2009年にHynesらによって報告された新しい脊椎固定スクリューの刺入軌道です。
従来使用されていたスクリュー軌道とは異なり、内側から外側へ、尾側から頭側へむかう軌道で、背骨のなかの硬い皮質骨部分にスクリューが入るのが特徴です。生体力学的研究では従来の椎弓根スクリュー刺入法と同等以上の強度が得られるとされています。強固な固定力、スクリュー刺入位置の特徴からこれまでの脊椎固定術と比較すると以下の利点があります。

  • スクリューの入る位置が従来よりもかなり内側になるため外側の筋肉を傷つけることがありません。そのため出血も少なく手術時間も短縮されます。
  • 術後の疼痛が少なく、回復も早まります。
  • 上下の正常脊椎への筋肉を損傷しないため負担を軽減させることができます。
  • 固定性が強固のため、後療法の短縮と早期の社会復帰が可能となる可能性があります。
  • 骨粗しょう症を合併していても、皮質骨は海綿骨ほど骨強度が低下しないため、骨粗しょう症患者さんへの適応が広がります。

手術適応:

  • 腰椎すべり症
  • 腰部椎間板ヘルニア (椎間板の変性が高度のもの)
  • 腰椎椎間板正中巨大ヘルニア等 (腰に負担のかかる労働に従事されている方)
  • 腰部脊柱管狭窄症(腰椎に不安定性があり、腰痛を伴うもの)
  • 腰椎変性側弯症
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