*おせちに入る料理と由来
・黒豆
“まめ”という言葉が丈夫・健康を表す言葉だったことから、“まめに(健康的に)暮らせますように”という願いが込められています。
・数の子
ニシンの卵である数の子は、おめでたさを表す金色が特徴です。また、卵の数が多いことから、子孫繁栄の願いが込められています。
・栗きんとん
栗きんとんは、漢字で「金団」と書き、黄金色の小判に似ていることから金銀財宝を意味し、お金が貯まり、豊かな1年であるようにという願いが込められています。
・紅白かまぼこ
紅白かまぼこは、赤色は慶び・魔除け、白色は神聖・清浄を意味しており、また、形状が初日の出に似ていることから、新年を祝うにふさわしい料理として使われています。
・伊達巻
伊達巻は、巻物に似た見た目から、文化・学問などが発展するように願いが込められています。
・昆布巻き
昆布は“よろこぶ”を通じており、家族の喜びや幸福を願う縁起物として使われています。
・八幡巻き
ごぼうを牛肉や穴子などで巻かれた料理を表し、ごぼうには、細く長く幸せが続くようにという願いが込められています。
・海老
海老は、長い髭や腰が曲がっている様子から“腰が曲がるほど長生きをする”という長寿祈願が込められています。また、目が飛び出ている見た目から“めでたい”という意味も表します。
・紅白なます
紅白なますは、大根と人参で作られる酢の物のことであり、両方根菜であることから、“根を張るように”という願いや、紅と白の見た目から縁起物の水引を連想され、平和の願いが込められています。
当院でも1/1~1/3までおせちの提供があります。
由来や意味などを理解して食べることで、いつも以上に味わい深いものになるかもしれません。
ぜひ、参考にしてみて下さい!
*なぜ“おせち”と呼ばれるのか
おせちは、“節日(せちにち)” という言葉が由来であると言われています。節日とは、季節の変わり目の祝日のこと表し、むかし弥生時代から節日には神様への感謝を表すために料理をお供えする文化があり、そこから“おせち”という名前ができたと言われています。
*お重に入れる理由
お重を重ねる事で“福を重ねる”、“おめでたいことを重ねる”、コンパクトにまとめられるのでお客様に出しやすい、など様々な理由があるようです。
*お重の段は何段?
五段の重箱は、上から順に「一の重」「二の重」「三の重」「五の重」と言われ、四番目のお重は四が忌み数字のため、「与の重」としています。五段目は神様からの福を授かる場所として空にしておき、残りの四段におせち料理を詰めていたそうです。