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第3回 管理栄養士のおいしい御飯

皆さんこんにちは。
豊岡第一病院管理栄養士の加治知子です。
3回目のコラムを担当させていただきます。よろしくお願いします。
前回の更新から少し時間がたってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。
春の日差しを感じられるようになり、あたたかくなってきました。そこで、
今日は春の旬の食べ物や、その食材を使ったおすすめの調理法について紹介したいと思います。

旬とは?

よく「旬の食べ物はおいしい」と聞きます。なぜ旬だとおいしいのでしょうか?
旬の時期は、その食べ物が一番多く実り、栄養価も高いのです。
最近はビニールハウスの栽培などで、一年中食べられるようになった食べ物も多いですが、
旬の食べ物を 使うことで、よりおいしく、効率よく栄養を摂ることができます。
また、四季の移ろいを感じながら、楽しく食事をすることもできます。
どの食材がいつ旬なのか、知っておくとよいでしょう。

春の旬の食べ物

では、4月から5月にかけて旬になる食材の紹介をしていきたいと思います。

春キャベツ

キャベツは春キャベツ(春玉キャベツ)の他に、夏キャベツ(高原キャベツ)、冬キャベツ(寒玉キャベツ)と旬がたくさんあります。キャベツにはビタミンUが含まれています。潰瘍の治療に効果があると言われており、胃が疲れていたりもたれてしまっている場合に食べると、胃を落ち着かせてくれるはたらきがあります。トンカツなどの揚げ物の添えに、キャベツの千切りがよく使われていますね。
また、ビタミンCも含まれているので、疲労や肌荒れが気になる場合にも食べたい食材です。

ごぼう

あまり知られていませんが、4月~5月にかけて収穫されるごぼうは、新ごぼうと呼ばれ、とても香りが良いのが特徴です。 ごぼうは食物繊維が豊富で、便秘の解消に役立つだけでなく、腸からの糖分の吸収を緩やかにしてくれます。
血糖の上昇を抑えてくれるので、血糖値が気になる方はぜひ料理に取り入れてみてください。

アスパラガス

春~初夏にかけて旬となります。
アスパラギン酸というアミノ酸を含んでおり、新陳代謝を促す効果があります。
疲労回復や美肌効果があるとされています。抗酸化作用のあるビタミンC・Eも含まれています。

紹介した食材はほんの一例です。他にも春の旬の食材はたくさんあるので、ぜひ探してみてください。

レシピの紹介

春キャベツのコールスロー(2人分)

  • 春キャベツ 1/6玉
  • 人参 20g
  • きゅうり 20g

全ての材料を千切りにして混ぜるだけ。
キャベツに含まれるビタミンU・ビタミンCは
熱に弱いので 生で食べるのがおすすめです。
加熱する場合は、スープに入れるなどして汁ごと食べると良いでしょう。

アスパラベーコン巻(2人分)

  • アスパラ 4本
  • ベーコン 2枚

アスパラを適当な長さに切り、さっと下茹でします。
アスパラにベーコンをまいて爪楊枝で固定し、フライパンで焼きます。
茹ですぎるとビタミン喪失の原因となるので、焼く・炒めるなどの調理法がおすすめです。

いかがでしたか?健康の基本は食事にあります。バランスの良い食事で健やかにお過ごしください。
(2012年9月10日)