食のコラムFood ColumnFood Column

【2024年5月】栄養課だより

夏に向けた水分補給

例年よりも気温が高い日が続き、すでに水分補給が大切な時期に入ってきました。今月は、栄養指導をしていてよく聞かれる、“どれくらい飲めばいいのか”、“水分は何でもいいのか”、など、水分補給についてのポイントをご紹介させていただきます。

そもそも、なぜ水分補給が必要なのか

 私たち、人間の体は大半が水分でできています。成人で約60%,新生児は約90%,高齢者は約50%が水分と言われています。その体内の水分は、尿や呼気,汗などで日々失われています。1日に失われる水分量は、尿や便で約1.5ℓ,不感蒸泄(呼吸や皮膚から失われる水分)が約1ℓ,合わせて約2.5ℓにもなります。
 体の水分量を維持するためには、この不足分を補給することが大切であり、水分補給がないとさらに体内の水分量が減り、頭痛やめまい、ひどいと痙攣など、体に様々な不調が現れます。

1日に必要な水分量は?

 1日約2.5ℓの水分を排出しているため、不足した水分を補うためには同じく約2.5ℓの水分補給が必要となります。お味噌汁や野菜など食事内から約1ℓ、代謝水(体内で食べ物をエネルギーに変える時に作られる水分)で約300ml、そのため、飲料水からは約1.2ℓは必要とされています。

飲み物の選び方

 カフェイン入りの飲み物は、利尿作用があり知らず知らずに脱水症状が起きてしまったり、糖質の高い飲み物は、肥満や糖尿病の原因に繋がったり、水分補給は選び方が重要です!
 水分補給としては、排出されたミネラルなどを補える麦茶やルイボスティなどは、カフェインも含まず、おすすめです。また、脱水や熱中症の場合は、塩分の入った経口補水液(OS-1など)や、スポーツをする場合は、エネルギー源となる糖質やミネラル・ビタミンも含まれるスポーツドリンクといった状況ごとに適した水分は変わります。適した水分を補給しましょう。

水分補給のタイミング

入浴前後・・入浴をすると多量の汗をかき水分が失われるため、入浴後の水分補給はもちろん、できれば入浴前にもコップ1杯程度飲むことをおすすめします。
就寝前・起床後・・寝ている間に汗や呼気から約500mlの水分を失います。 睡眠中、数時間は水を飲むことができないので、コップ1杯ずつ飲むようにしましょう。
他にも、運動中や飲酒時など様々ありますが、こちら全員に当てはまるので意識してみて下さい。

皆さんが思っている以上に水分補給は大切で、意外に不足している方が多いです。
夏の暑さに負けないよう、普段以上に水分補給を心がけてみてください。
※持病により水分の制限がある方は、医師の指示に基づいた水分量を守りましょう。

レシピ紹介 〜ひじきのサラダ〜

・ひじき     10g
・ほたて     7g
・いんげん    7g
・コーン     10g
・ドレッシング  8g

①ひじき10gに対し、1ℓ以上の水に30分浸して戻す。
②ザルに移し、2~3回 流水します。
③よく水気を切り、蒸したホタテ・いんげん・コーンと合わせ、ドレッシングで味をつける。

 ひじきは鉄分やカルシウム,食物繊維など栄養が豊富で、カロリーも低く、ダイエット中の方にもおすすめです。
 当院では、きゅうりや人参,枝豆,トマト,ごぼうなど、様々な食材と組み合わせて、サラダとして提供しています。

献立紹介

4月8日に “お楽しみ献立” として韓国料理をイメージした献立を提供しました。

メニューは、
*キンパ
*チャプチェ
*チョレギサラダ
*ジンジャースープ の4品です。 

患者様や職員の皆様より大変好評でした!
次回もお楽しみに!