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【2025年6月】栄養課だより

梅雨を元気に乗り越えよう!

*この時期に起きやすい “梅雨だる” とは?

長雨が続き、気温も湿度も高い状態となる梅雨の時期になると、頭が重い、体がだるいなどの不調を感じる方が多いと言われています。梅雨の時期に生じるこのような症状は “梅雨だる” と呼ばれており、気分が落ち込んで鬱っぽくなったり、イライラしやすくなったり、精神面での不調も起こりやすくなるといいます。
 

*“梅雨だる” になる原因

≪ 低気圧による自律神経の乱れ ≫
脳の中枢にある自律神経は、興奮状態の時に働く交感神経と鎮静時に働く副交感神経があります。通常は、この2つの神経がバランスを取り合いながら気圧の変化に作用しますが、気圧が低いと副交感神経が優位になりやすくなります。梅雨どきは低気圧の状態が続くため、体が休息状態となり、だるさを感じたりやる気が起きなかったりしやすくなる、と言われています。
≪ 気温の急激な変化 ≫
梅雨入りすると長雨の影響で気温が下がったり、晴れて真夏日になったり、気温の変化が激しくなります。このような気温差や天気の変化は、知らず知らずのうちに心身へのストレスになってしまうもの。体が疲れやすくなり、自律神経の乱れにも繋がる恐れがあります。
≪ 湿度の高さによる水分代謝の低下 ≫
雨が降り続く梅雨は、湿度が高くなるため体に残った余分な水分が排出しにくくなります。体のさまざまな場所に必要以上に水分がたまると、浮腫みや頭痛、食欲不振、下痢などの不調を引き起こすといわれています。
 

*“梅雨だる”に負けない、この時期の過ごし方

・睡眠時間を十分確保する
・体温調整をこまめに行う
・バランスの良い食事を、3食しっかり摂る
・天気の良い日は、外へ出て太陽の光を浴びる
・適度な運動を行う
・ぬるめの温度で湯船に浸かる
 

梅雨の時期におすすめの食べ物

*食欲不振

≪ビタミンB1≫ 玄米・豚肉・大豆・大豆製品・卵・牛乳など。
エネルギーやたんぱく質の代謝を助ける働きがあり、食欲不振を取り戻せる効果があります。
≪アリシン≫ 玉ねぎ・ねぎ・にら・にんにくなど。
ビタミンB1の吸収を助ける働きがあります。発汗を促し代謝作用を高める効果もある。
≪クエン酸≫ 梅干し・酢・柑橘類、キウイフルーツ、いちごなど。
食欲をあげ、胃腸の働きを活発にする作用があり、血行促進効果もあります。

*不眠やストレス

≪ビタミンC≫ ブロッコリー・芽キャベツ・パプリカ・キウイフルーツ・いちごなど。

*浮腫

≪カリウム≫ バナナ・とうもろこし・アボカドなどの野菜類・果物・芋類・大豆製品など。
湿度が高くなると、体の水分を汗として排泄しづらくなることで体内に水分が溜まり、浮腫症状が出ますが、カリウムには、利尿作用があり、体内の不要な水分を排泄する効果があります。
 

献立紹介

少しずつ暑くなってきた為、
さっぱりしたデザートを提供しました。
 

Menu(5/31)

* 肉みそうどん
* 大根サラダ
* レモンソーダゼリー